心理カウンセリングの効果

・心理カウンセリングへの疑問

心理カウンセリングにはどのような効果があるのか、本当に心理カウンセリングを続けることによって、効果があるのか、疑問に持たれることは当然のことです。

“カウンセリングには意味がない”と言われていたり、“カウンセリングに本当に効果はあるのか”と、疑問を持たれることがありますが、果たしてそうなのでしょうか? そのような疑問は昔からあり、それについての研究はおこなわれています。

・心理カウンセリング(精神分析)の効果研究

精神分析に対する疑問は数十年前からあり、それに応える形で、精神分析の効果研究がおこなわれております。結論からいうと、精神分析は心理療法として効果のある治療方法です。

・精神分析の効果の中身

精神分析の効果はいろいろありますが、大きくまとめると5つになります。

それは「症状の消失」「社会適応の改善」「対人関係の変化」「自我機能の改善」「治療から得られた満足感」です。

「症状の消失」は、うつ症状や精神症状などが消失、改善することです。

「社会適応の改善」は、学校や会社など、社会的な場面で適応的になること(例、恐怖感に襲われることはなくなる、ひきこもらなくなるなど)です。

「対人関係の変化」は、他人との関わり方が変わること(例、適切に自分を表現できるようになる、ありのままに自然に振る舞えるようになる、対人場面を避けたりすることがなくなるなど)です。

「自我機能の改善」は、自分自身がしっかりして、現実や状況の変化に影響されにくくなる、現実や状況の変化に柔軟に対応できるようになるといえます。

「治療から得られた満足感」は、心理カウンセリングそのものへの満足感です。

・心理カウンセリングのメリット・デメリット

デメリットは、単に症状の消失や適応能力の向上だけではない、人がこころの意識していない部分に気付いたり、変化を実感するには、どうしても時間がかかってしまいます。ただ心理カウンセリング、心理療法に求めるものによって期間は違うので、短い期間で終わることもあります。

メリットは、問題の対処法や解決法ではなく、人のこころの本質に関わる心理、問題を考えていくので、上に書いたような変化の持続が長く続くことです。

・まとめ

心理カウンセリング(精神分析)の効果はあること、人間の様々な部分に変化があること、デメリットは期間が長くかかりががちであることで、メリットは人のこころの本質をじっくり考えることができ、変化も長く続くことです。

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